平郡島西地区

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島さんぽ2023/02/06

長深山登山記録

長深山は、平郡島で2番目に高い山です。頂上に展望スポットはありませんが、中腹まで続く段々畑跡の石垣と、時々望める瀬戸内海の多島美がみどころです。要所要所に案内板が設置されていますので、初心者の方でも迷うことなく登っていただけると思います。
今回は去年春、有志のみなさんと登った様子をレポートしようと思います。

快晴の昼下がり、重道八幡宮の桜は丁度見ごろ。ひとときの花見を楽しみながら、神社を参拝し、登山道へと向かいます。
もみじの木や八島を眺めながら約8分程度で登山道入口に到着、ふきの畑の横を抜けて、山道へ。振り返ると木々の間から海が見えます。

「長深山登山道」の看板とピンクのリボンを目印に、 いざ、「天空のお城(石垣)へ…」 
ミカンの畑の横をしばらく進むと、石組みの段々畑跡が現れます。この段々畑はかつてのみかん畑で、最盛期には展望地付近まで延びていました。
この石垣が途切れると、いよいよ展望地に到着です。


天気が良く、眺めがよく、なんとも爽快。春の霞がかかり、天と海の境がないような光景です。
目の前にある八島や小島がまるで天空に浮かんでいるような感覚に陥ります。

神秘的な景色をしばし堪能し、展望地を出発。この辺りから天然林が広がります。
見上げると緑の絨毯のよう。途中、フユノハナワラビ生息地の案内板が立っています。
ピンクのリボンと看板を目印に、さらに歩き進めていくと、見事な広葉樹の木がありました!

休憩をはさみながらさらに進んでいくと、再び低い石垣が現れます。かつて山頂付近にあった牧場の遺構でしょうか。どうやら山頂まであとわずかのようです。

そして、遂に長深山の山頂に到着!
周囲は林に囲まれ、オーシャンビューとはいきません。山頂の木には、平郡の山を縦走するイベントを開催した際に取り付けたプレートが残されていました。
長深山は平郡島の中央に、背骨のように繋がる山々のひとつ。ここから深山、大滝山、大嶽へも向かえます。

上りとは異なるルートで下山開始。約20分ほどで、段々畑の展望地に戻ってきました。
この景色、やはり素晴らしいです。

休憩を取りながら片道2時間の登山道。頂上には眺望ポイントがなく、やや面白みに欠ける道ではありますが、前半の段々畑跡や後半の広葉樹の林はとても趣があり、天気の良い日には気持ちよく楽しめる要素のある山だと思います。
現在は登る人も少なく、倒木なども数か所あり、やや荒れている印象もあるので、もう少し手入れなどできれば、良い登山道になると感じました。