平郡の「豆茶」
平郡では「豆茶」というお茶が飲まれています。
豆茶は島の皆様には長く親しまれてきたお茶だそうで、私も島に来てからいろいろなところでいただいたいたのですが、今回、その豆茶の製造現場にお邪魔させていただけるということで見学に行ってまいりました。
こちらでは、朝から豆茶をつくり始めておられました。
平郡では豆茶と呼ばれていますが、ほかの地域ではハブ茶といった名前で飲まれているそうです。
また、豆茶の豆はエビスグサという植物の種子が原料となっていて別名「決明子(けつめいし)」というそうです。
そして、この豆はとても生命力が強く、豆が落ちたところは2年もすると草が茂って大変なことになるとのお話が…
なったさやのような部分から豆を取り出し、その豆を煎って豆茶をつくっていきます。
こちらが実際の豆茶製造の現場です。七輪の上にほうらく(ほうろく)という皿を置き、そこに豆を入れて煎っていきます。

この写真のほうらく皿はとても長く使われてきたもので、今ではなかなか見られないそうです。
そして、こちらでは豆茶を煎るときに備長炭を使っているとのこと。じっくりと焙煎することができるそうです。
煎る前の豆はつやつやしていますが、煎り始めると水分が飛んで色が変わっていきます。
その後、ぱちぱちと音を立てながら弾け始め、香ばしい香りを立てながら少しずつ色が濃くなっていきます。少し焦げた豆が出てくるのも、風味が出てよいアクセントになるそうです。煎るイメージはポップコーンのような感じだそう。

香ばしい香りがさらに変化し、ぱちぱちと弾ける音が落ち着いてきたら出来上がりの合図。
私も豆を煎らせていただきましたが、豆を火からあげるタイミングが難しいです。これがわかるようになるには、繰り返して煎るのみ!とのことでした。
煎った豆をほうらく皿から平らな入れ物に移し、熱が取れたらざるで細かい粉をおとして完成です。

いりたての豆茶をいただきましたが、やはり香ばしくてほっとする味でした。煮出してから時間をおいた豆茶は香りが増してさらにおいしくなるそうです。2杯目もいただきましたが、確かによい香りなのです。
ほうじ茶にも似ていますがもう少しまろやかで、これはやはり飲んでみないとわかりません!
午後も煎り作業は続き、この日の製造は完了とのことでした。
豆茶は味はもちろん豆を煎るのもほっと落ち着く楽しい時間でした。
豆茶煎りに参加させていただいた島の皆様、ありがとうございました。
平郡島の豆茶は現地で飲めるほかお土産にもなっています。ぜひ味わってみてください。
地域おこし協力隊 田中




