FISHERY漁場に恵まれた島

平郡島周辺は、海の資源が豊かな瀬戸内海の中でも特に恵まれた漁場で、マダイ、マアジ、メバルなどの一本釣りや、たて網、素潜り漁などが行われています。また、ヒジキ、サザエなどの採草採貝なども盛んです。伊予灘に浮かび豊後水道の影響を受ける魚介類は美味しく、一度口にすると忘れられない味と評されています。

平郡で獲れる魚

多島で知られる瀬戸内海ですが、平郡島は連なる島の先端に位置します。そのため、西側の漁場では豊後水道等でもまれた、弾力のある肉質の魚が獲れ、東側の漁場では緩やかな流れで脂を蓄えた、弾力のある魚が獲れます。
周辺の人口密度が低めで水質が良いこと、複雑な潮流と地形でエサが豊富なことから、総じて大型で、身が引き締まっています。
色々な魚が釣れますが、磯釣りではアジ、メバル、カワハギ、船釣りではタイ、アオリイカなどがよく獲れます。

複雑な潮流が、雑味のない骨太の海草を育む

海草類

肉厚で風味の強いヒジキは、平郡の主要海産物のひとつです。
毎年3月になると、島民の殆どがヒジキの収穫に大忙しで、潮の引いた時間に合わせて岩場で採取する島民の姿をいたるところで見ることができます。
道端に採取した大量のヒジキが広がる光景がこの時期の風物詩です。
「日頃腰が曲がったおじいさんもおばあさんも、この時だけはピンッと背筋が真っ直ぐになって、ヒジキを採るよ!」と島の人たち。採れば採るほど収入になるとあって、島民にとっては一年の最大のイベントなのです。
収穫したヒジキの殆どは乾物に加工されますが、シーズン中のみ出回る生のひじきの独特の歯ごたえを楽しみにしている島民も多いです。
他にワカメ、テングサなどを収穫、加工しています。

大ぶりでも引き締まった味と歯ごたえ

貝類・その他

平郡では良質なサザエ、岩ガキ、ナマコなどが群生しています。
豊富なエサのお陰か、総じておおぶりに育ちます。
身が大きいと大味になりやすいという常識を覆す、弾力に富み、濃厚な味わいが特徴です。