平成17年(2005年)、耕作放棄地の活用として山口型放牧をスタートさせました。
「山口型放牧」とは、転作田や耕作放棄地などに電気牧柵等を設置して牛を放牧する畜産法です。肉用牛経営の省力化や遊休地の解消による農地保全などのほか、耕作放棄地がきれいになることで、猪などの獣害が減少することも確認されています。
平郡三景のひとつ、五十谷三島が一望できる海沿いの牧草地で、黒毛和牛を放牧しています。
親牛は、温暖な気候の中でストレスがないよう放牧され、子牛を繁殖しています。子牛も大自然の中ですくすく育ち、誕生から約9か月後には、平郡牛として全国各地へ出荷されていきます。
牧場の開拓者は鈴木さん夫妻。平郡島の暮らしを守り、未来に繋げていくことを信念に、島での暮らしを営んできました。牧場開拓は「全て自分の手で」とは驚きです。
現在は5男の和平君に牧場経営を承継、和平君も島での牧場経営を確立し、島での牧場仲間を増やしたいという願いの下、日々頑張っています。